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東京国立近代美術館
東京国立近代美術館
〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園 3-1


東京国立近代美術館 60周年記念特別展

美術ぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年

Art Will Thrill You!: The Essence of Modern Japanese Art
The National Museum of Modern Art, Tokyo

1952年12月1日に東京国立近代美術館は開館しました。開館60周年を記念するこの展覧会は、美術館本館の全フロアを用い、日本近代美術の核心に迫ろうとするものです。 「ぶるっ!」 というタイトルには、誰しもがそれぞれに体験し得る、美術作品との貴重な出会いの瞬間への思いが込められています。
美術を体感すること、深く感動すること、知的に考えること、それら全ての出発点である衝撃をこの言葉で表しました。…【主催者】


会期: 2012 10/16(火)〜2013 1/14(月・祝) 展覧会は終了しました。
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)*金曜日は午後8時まで開館
休館日:毎週月曜日(祝日又は振替休日にあたる月曜日は開館し、翌日休館)、
年末年始(12月28日〜1月1日)。ただし、12月25日(火)は開館。
会場:
東京国立近代美術館


画像をクリックすると館長挨拶をご覧いただけます。

「美術にぶるっ!」記者発表会

東京近代美術館 60周年記念特別展
「美術にぶるっ!」
ベストセレクション 日本近代美術の100年
記者発表会&プレス内覧会 10/15 '2012



― 美術にふるえたことがありますか?―

【展覧会の構成】

今年開館60周年を迎える東京国立近代美術館は、この重要な年を記念して、全フロアを使い、日本近代美術の100年を回顧する大展覧会を開催します。
60年間の収集活動の成果を問う第1部が縦糸とすれば、60年前の日本における近代美術館誕生の時代を考察する第2部は横糸であり、両者が綿密に連動して、みなさまにさまざまな感動を投げかけることでしょう。


重要文化財 全13点を含む名作、一挙に公開。

第T部 MOMAT コレクション スペシャル MOMAT Collection-60th Anniversary Gala

日本近代美術の100年

第1部では、4階から2階の所蔵品ギャラリーで、東京国立近代美術館所蔵の13点の重要文化財(寄託作品を含む)をはじめとする選りすぐりのコレクションを紹介する「MOMATコレクション」のスペシャル・ヴァージョンが展開されます。
国指定の重要文化財は、現在、美術工芸品では1万件以上ありますが、その多くは古い時代のもので、明治以降の絵画・彫刻に限ると、51件しかありません。そのうちの13点(寄託作品も含む)が、東京国立近代美術館に所蔵されています。これらの貴重な作品は通常、保存の観点から1年のうちに会期を分けて少しずつ展示されますが、今回は60周年を記念して、まとめて1度に公開です。60年間のコレクションの精髄に触れる、またとない機会です。

重要文化財
日本画
洋画・彫刻
海外コレクション


画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。


「第T部 MOMAT コレクション スペシャル」重要文化財

重要文化財
明治以降約140年間の近代美術で国宝に指定された作品はまだない。そこから国宝指定第1号が誕生するのは何年後のことだらうか。重要文化財に指定された作品は、未踏の領野を開拓した作家の代表作であり、かつ美術史上の画期をなすものばかりだ。

川合 玉堂 《行く春》 1916年 日本画・紙本彩色・屏風(六曲一双)
各183.0 x 390.0cm 1977年度 文化庁管理換 重要文化財

玉堂は、四季に彩られた日本の風景とそこに暮らす人々の日常を、西洋画的な遠近表現を積極的に取り入れ、自然を対象とする絵画を近代的な風景画へと変容させていった。


「第T部 MOMAT コレクション スペシャル」日本画

日本画
1952年の開館当時購入14点に、日本画の重要作品である在野の団体国画創作協会設立の村上華岳《日高河清姫図》と土田麦僊の《舞妓林泉》が含まれる。翌53年、文部省が官展で買い上げてきた作品200点「上村松園《母子》、下村観山《木の間の秋》、鏑木清方《墨田河舟遊》などを含む」が移管され、当館のコレクションの核を築く。


川端 龍子 《草 炎》 1930年 日本画・絹本彩色・屏風(六曲一双)
各176.8 x 369.5cm

ごくありふれた雑草。ふつうは見向きもされない雑草を、龍子は紺地金泥という平安時代に好まれた装飾経のスタイルを借りて、大画面に仕上げた。


「第T部 MOMAT コレクション スペシャル」洋画・彫刻

洋画・彫刻
開館初年度に購入した油彩作品には、浅井忠《春畝》と黒田清輝の《舞妓》と青木繁《日本武尊》が含まれる。53年度に文部省管理換でコレクションに加わった作品には、第1回文展の和田三造《南風》、新海竹太郎《あゆみ》や第4回文展の荻原守衛《女》など現在の所蔵品展示の顔となっている。


荻原 守衛 《女》 1910年 彫刻・ブロンズ 98.5 x 47.0 x 61.0cm
1903年渡仏、ロダンの《考える人》に衝撃を受け彫刻を志す、再度パリに渡り、ロダンの教えを受けた。本作《女》の制作直後に急逝、山本安曇により鋳造されたブロンズ像が第4回文展で三等賞を受賞した。


現代の原点としての50年代を問う。

第U部 実験場 1950s Experimental Ground 1950s

東京国立近代美術館が開催した1952年は、サンフランシスコ講和条約の発効によって、まさに占領の終結から高度成長へと至る変革の時代、社会はまだ流動的で、あり得たかもしれない別の日本の形を想像/創造する余地が残されていた。来るべき社会の理想を追い求める、復興期ならではの意欲が息づいていた。
第2部では、こうした50年代美術の精神と活力を、文学、写真、映画、建築、デザイン、版画を含む300点を超える作品と資料によって、同時期誕生した近代美術館への含意も込めて「実験場」というキーワードで捉えることにしょう。

年表1945-1963
戦争の記憶と美術の形式
現実変革のための美術
戦後日本のアイデンティティを求めて
多様化するリアリティへのアプローチ


「第U部 実験場 1950s」多様化するリアリティへのアプローチ

多様化するリアリティへのアプローチ
さまざまな領域が出会い、相互に触発しあう「場」が大切で、約300点の作品と資料によって、その実験精神が提起した多様な可能性を検証し、現在の美術と社会の関係を、さらには美術館の未来を考えるヒントを引き出すことを試みる。


10.「方法としてのオブジェ」
シュルレアリスムの方法とは、しばしば誤解されている主観的な幻想の表現ではなく、むしろ主体の客体化をも含めた徹底した客観(オブジェ)の側に立つ想像力の回路なのだ。


お問合せ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会サイト:http://buru60.jp/
美術館サイト:http://www.momat.go.jp/
主催:
東京国立近代美術館、NHK、NHK プロモーション
後援:文化庁
特別助成:公益財団法人 石橋財団
協賛:損保ジャパン、日本写真印刷


参考資料:Press Release、「美術ぶるっ!」カタログ他。
※写真撮影の掲載等は、主催者の許可を得て行っております。


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